都立中中高一貫の受検対策、作文。合格する作文が書けないと、アウト?
都立中の受検では、適性Ⅰ、適性Ⅱ、適性Ⅲがあります。
志望する学校により、適性Ⅰでも内容が違う(独自問題)であったり、適性Ⅰでも同じ内容(共通問題)であったりします。適性Ⅰ、適性Ⅱはどこの学校でも受検科目としてありますが、適性Ⅲがない学校もあります。同じ適性Ⅰでも、点数化される時の計算(倍率)が受検校により違ったりもするので、それも含めたうえで志望校を検討しないといけません。
さて、受検当日、一番最初にやってくる適性Ⅰ。国語の読解と、メインは作文。
我が子が一番できなかった、作文。
作文なんて、書くだけじゃない?
と思って6年の夏(夏過ぎ)まで放置していた娘。(と、私。)
作文の書き方(受かるための書き方)があるらしい、とようやく気づいた夏。
書き方さえわかれば、点を取れると思っていた夏。
そう、全てはあの夏・・・
受検勉強を始めているお子さん、熱心なお母さまがたは当然ご存知でしょう。
いわゆる「よい作文」と、「受検に受かる作文」は、違います。
私は、娘の受検に基本ノータッチでいたので、それを知ったのは6年の夏でした。
自宅で、enaの映像授業を受ける娘を見ていると、毎日1つ、作文を仕上げる課題があります。娘が書く作文を見て、ふと疑問に。
こんな面白味のない作文、0(ゼロ)点じゃね?
と。私が先生なら、(先生じゃないけど)こんな面白味のない作文で、合格にはしません。
そこで、試しにある日の作文を私が書いて(文字でバレるのでパソコンで。)そのまま娘に持たせることに。
すると、どうしたことでしょう。
青年の主張大会で特別賞を頂いたこの私の作文が、なんと10点!!!
オリジナリティ溢れる読み応えのある渾身のストーリー。
躍動感溢れるテンポの良い物語。
文字数は軽く100文字オーバー。
そう、私が書いた作文は、評価されない(点数が取れない)作文の見本だったのです。
目からウロコ。見本の作文を読むと、なんとまぁ普通であることか。
確かに、面白い、面白くないって、
評価がわかれる=誰が採点しても同じ点数にならない
作文になってしまいます。
つまり、誰が採点しても同じ点数になるような作文。
求めているものを、理解しているであろう作文。
つまり、採点ポイントを考え、これを書けば得点される、ということを書く。
そんな作文が求められるのです。
なんとなく、雰囲気はわかっても、実際に書く量が少ないと、中々身につきません。
たまに、すごく偏差値が高く出るときもあれば、ステキな作文寄りになってしまい、点数が全く出ないことも。
いかに、普段の作文から離れ、受検で得点できる作文に切り替え、書けるか。
しかも、文章を読み、内容を踏まえつつ、誤字脱字をせずに短時間で的確に仕上げる。
考えれば考えるほど、なんだか変な作文になり、受検が近づくにつれ下降していった娘の作文偏差値。そして、受検当日では、見事に最低偏差値(推定)を叩き出したのです。おそらく、作文は、0点だったのではないか・・・
しかし、それでも合格した我が子。
それは、一体何故か。
受検の合否は、通知表を点数化したものと、当日のテストの合計点で決まるからです。
つまり、作文が書けなくても、大丈夫。
適性Ⅱと適性Ⅲで点数を取れば、問題なし。
安心してください。
作文、書けなくても受かります。