都立中中高一貫の、志望校ってどうやって決めるの?そして、入学して。
「志望校は、どこですか?」
初めてエナに行った日に、校長に聞かれた。
都立中高一貫って、ひとつじゃないの?と思った私と娘は、2人とも頭上ににハテナが浮かんだ。
この辺だと、A中とB中、C中とD中を受ける子がいます。
とりあえず、別格ですがA中を目指しておけば、後からでも志望校は変えられますから。ランクを下げるだけですからね。
という、エナの先生の言葉を聞いて、
そうか。なら、一番上を目指さなきゃね。
ということで、上を目指した。
その時、蓮舫議員の顔が頭をよぎった。
「一番じゃなきゃ、ダメなんですか?」
いや、ダメだろ。
目指すなら一番だ。
娘は、周りがみないわゆる中堅校狙いだったので、自分もそこに行くと思い込んでいた。
特に女子は、「皆が●●中高一貫に行く」ということで、「娘ちゃんも、一緒に●●中校一貫に行こうよ!」なんて言ってくれちゃったりする。
お友達からのお誘いと、みんなが●●中高一貫に行くということで、娘は揺れ動いた。
娘は、とても素直だ。
周りの子が、志望校の判定がAだとか、テストの点数がすごくいいと聞くと、
「●●ちゃんって、すごく頭がいいんだよー。すごいねぇ。うふふ。」
とニコニコしている。
負けず嫌いの塊だった私は、
他人を誉めてニコニコしていることが、信じられなかった。
周りがみな高得点で本番を迎えたら、自分はそれを上回って勝たなきゃいけないということがわからないのだろうか。
結局、一緒に行こうと言っていた子たちは、皆不合格だった。
そして、現在。
娘が通う都立中中高一貫校では、オンライン授業が行われている。
特別いいわけでもないが、悪くはない。
地元の公立中に比べたら、レベルの高い授業をしていることは明らかだ。
課題の多さも、授業の内容も、比較にならない。
それらをこなしていけば、自ずと力が身についていくことだろう。
レベルが高すぎる学校に入ると、そのあとがツライと言う。
そこを見極めて、学校のカラーと自分の子どもの性質が合っているか。
実際に入って生活してみないと、わからないことが多いが、まぁ、なんとか楽しく過ごしている。
友達に言われるがままに、ランクを下げて一緒に受けて自分だけ合格していたら、娘の「お友達と一緒に行く」というつまらない目的は達成できなかっただろう。
今は、「とにかく上へ」という目標を達成し、夢に向かって前に進んでいる。
何より、給食が美味しいらしい。
ありがたい!